気づき

自然の前では無力だが助け合うことを思い出させてくれる

セブを大きな台風が襲って被害が出ています

今月16日夜から17日未明にかけて台風22号(フィリピン名 オデッテ)が南レイテ、ボホール、セブを通って甚大な被害が出ています。

いまのところセブの友人や親せきは職場や自宅で大きな被害がでているものの亡くなったりけがをしたりという連絡はなくて、本当にひとまずはほっとしている状況です。

先日のアメリカの竜巻も凄かったのですが、2013年にフィリピンのレイテ島を襲った台風30号(フィリピン名ヨランダ)並みの勢力だったので、現地に住む人がSNSに挙げる写真の悲惨さに圧倒されます。

Noteにもかいているので年末あたりに来る台風がフィリピンにとってなぜ怖いのか文末のリンクからもご覧ください

自然の脅威を感じた阪神大震災と2002年の突風

自然の怖さを実感したのは、私は何といっても阪神大震災でした。
私の住んでいる兵庫県芦屋市は震源地からも近かったので本当にひどい揺れでした。

今でも近くに住む祖父を探しに行ったとき全壊で廃墟と化した下町の風景や、JR駅前ではビルがゴジラにでも蹴られたようにそのまま横倒しになってビルの底麺をみたりしました。

街中では畳の上に毛布をかぶされた遺体があったり、数件隣では赤ちゃんとお婆さんが生き埋めになって何も出来ない夫婦が泣き崩れたりと27年近く経つのに、鮮明に思い出されます。

フィリピンで初めて済んだカオハガン島でも突風にあってペンションハウスのローカルの小屋が壊れた経験があります。

その時はお客様が泊まっていたので、誘導するために小屋に向かてt歩こうとしたけど、風に押し戻されて真っすぐ歩けず風に向かって斜め45度でジグザグに歩いてたどりつきました。

自然の力の前には、人間は本当に無力で受け入れるしかないと思わされる瞬間を何度か経験しています。

性善説を信じたい気持ちになった災害直後と苦しんだ6か月後

でも私の経験では本当に苦しいと思うのは災害直後ではなく半年から1年が過ぎようとする頃だと思います。

災害直後は、皆で乗り切ろうと支え合います。

「性善説」という言葉があるのですが、人は元々善人で優しい生き物である、という説です。

まさにこの通りで阪神大震災やセブの突風に直後はみんなで復興のために無償でも街を掃除したり食べ物を分け合ったりしました。
温かい豚汁を貰ってきて「体が温まるからこれ食べてね」と分けてくれた同じ避難所にいた見ず知らずの人。
心が救われる気持ちになりました。

しかし、性善説の残りの部分は6か月後ぐらいから少しづつ感じことになりました
それは環境から悪いことを学んでいって人を傷つける行動を取ることになる、という部分です。

地震の直後は、沢山の善意の支援が集まったし、被災者には何かと優遇してくれた風潮も半年を超えるあたりから潮目が変わってきました。

何人かは自力で家を再建して、職場に復帰して、以前の暮らしのように走り出した時です。
お金や諸事情で中々自立できない人を「支援にいつまでも甘えている」という風に感じる人が増えたように思えたのです。

うちの両親も全壊した自営業の鶏肉小売り店を,市から300万円の借金をして別の場所で再開したものの、以前の10分の1にも満たないような売上で、「世間から必要にされていないから、だれも買いに来てくれない」みたいに被害妄想に取りつかれそうになって、子供の前で初めて泣きました。

辛い経験が持つ意味は「優しさ」を感じること

今回の台風の被害は、そんな過去の色々な出来事を今一度呼び起こしてきました。

もう日常の忙しさですっかり心の端っこに追いやられて見向きもしなかったことです。

でも、大切だなぁと感じることだからこそ、直ぐに思い出せたと思います。(忘れるなよ!って話なんですがそこはお許しを)

辛い時に優しくなれるって大切です。
心に染みわたるからです。

6か月後にイライラしてつらく当たろうとしたりされたりした時に、思い出すことが出来るようにトレーニングしないといけません。

災害は忘れた事にやってくる!という嫌なセリフもこういう意味があるのでしょうか?
それならその意味を大切にしないといけませんよね。

キリストやお釈迦様ではない私たちの心の中に同じだけ偉業を起こすことのできる「優しさ」をみんなが持っていると思うんです。

だから困った人がいたら無視せず無理せず等身大で出来ることをすることが災害から学ぶ事になると思います。

「情けは人のためならず」

いいことわざですね。
親切にされた人に恩返しがしたいと思います。

https://note.com/take1008/n/nbff70ab3cb45

たけ セブに住んで人生が変わった話
2021年12月17日 セブを台風22号が直撃して大きな被害が出ています

Daredemo Hero Inc

現地の貧困層への支援の様子を知れます。

 

竹原浩二

38歳の時サラリーマンを辞めセブ島でボランティアと旅行会社勤務経験🌈 現在フィリピン観光省大阪勤務🇵🇭経験を生かし留学案内を大学や旅行会社で講演👨🏻‍💻起業しました。 自分の息子も不登校❗️フィリピンで子供を元気にする留学ビジネス企画中 ✨経験を音声やブログ毎日配信中

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