コロナ後のフィリピン留学は皆の夢を叶える場所?
コロナで海外に行けなくなってしまってもうすぐ1年になります。
年4回ほど訪れていたフィリピンもいまだビザは許可されず、感染者の日々増加数は以前より落ち着いてきましたが、格差による貧困層の置かれた環境や国の方針でまだ「都市封鎖」が緩和されながらも維持されてます。
卒業旅行や留学を楽しみにされている皆さんにとっても「ため息ばかりの1年」だったと思います。
でも一筋の光で、EUが日本へのワクチン輸出を承認して、いよいよ接種も始まり耐えるだけの対応から、防御も含めた色々な対策がとられようとしています。
ともかく「早く終息してー」って思いですよね。
今日はコロナ収束後に、コロナ前はかなり注目されていた「フィリピン英語留学」の未来を考えてみたいと思います。
フィリピン英語留学の危機
昨年3月に世界的なコロナの感染拡大によって、突然海外への渡航が世界中で禁止になりました。
こんな事は全くの想定外です。一部の国や地域が天災や事件で一時的に渡航出来ない事はあっても全面禁止、しかも急に実施されるなんて考えもしませんでした。
なので、フィリピンの語学学校も全くそういう不測の事態の準備は出来ていなかったです。
◉現在の留学事情
現在フィリピンは18歳未満(60歳以上も)は基本外出禁止です。学校の授業はオンラインもしくは親が課題を学校に取りに来るみたいな対応です。
これは3世帯同居が多いフィリピンで家庭内感染を押さえる目的で決められたようです。
落ち着いてきた今もまだ解除にはなってないです。
(あんまり守ってないみたいですが―苦笑-)
学校運営の観点で見ると、オンラインに舵を切る学校もありますが、悩みは脆弱なインターネット環境の整備や改善で、留学と比べて収入が少ない(単価が安い)点もあり、万々歳で乗り切れている訳ではなさそうですね。
元々オンラインの扱いがない所は設備投資やオンラインカリキュラムなどに対応できず、ずっと休校を取らざるを得ないところもあります。
家賃など固定費は発生するので、この1年で疲弊したところも多いと思います。
◉現在のNGOなどの団体
最近は英語を話せるだけではダメだと考える学校や学生も多いです。英語を使って社会問題や国際問題を議論できるスキルを伸ばす事、英語+社会問題 をフィリピンで学ぶ事がトレンドになってきています。
そんな中で語学学校とコラボするのが、現地の社会問題をサポートするNGOが提供するスタディツアーです。
でもこちらもサポートしている現地の人が作るプロダクトやフェアートレード品の売上だけでは、中々サポート金額を賄えません。
スタディツアーの売上が大きかったのです。
幾つかのNGOは助成金の申請やクラファンでの資金で、直近を何とか乗り切ろうとしています。
こちらも首を長くして渡航の再開を願っています。
◉ビザなどの見込み
観光省に勤めているとよく聞かれる質問
「フィリピンいつから行ける様になりますか?」
これ、今のところ本当に回答が難しいです。
日本だけの問題でもなくフィリピンだけの問題でもない
2国間の状況が同時に好転しないと復活できません。
ちょっと前までは東京オリンピックの開催に向けて春先から、海外渡航を緩和していく動きがあるのでは?と思っていましたが、コロナのしぶとさで不透明感を増しています。
ただ、世界的にワクチン接種も始まり、それぞれの国がこの1年間で得たノウハウもあるので、全くの手探りと言う訳ではないと思います。
日本における英語ニーズの危機
一方で、昔みたいに「英語さえ話せれば、強みとして活躍できる」って時代も危うくなってます。
英語のニーズにまつわる情報を書いてみます。
◉Zoomミーティングと翻訳機の高性能化
まず、コロナで海外出張そのものを見直されてきてます
Zoomで事足りれば、出張旅費も押さえれるし、日常業務に組み込みスケジュール管理の必要もなくなります。
海外に滞在する訳ではないので、英語を使わなくてはいけないシーンも少なく、それなら高性能になってきた翻訳機を利用しつつ、会議を乗り切る事が出来るのです。
◉ちきりんさんの本に書かれた英語力の需要
最近Voicyで ちきりんさん の放送をよく聞きます。又、先日はKindle Audibleで「マーケット感覚を身に着けよう」に書かれていたことに唸らされました。
今迄日本の外資系の会社は、業務の関係で英語がかなり話せる人を採用してきたと思います。そしてその人に希少な人間の価値として高い給料を払ってました。
だから英語スキルは給与に直接関係していました。
でも、少子化で人口が減り従業員を雇うとき、少ない人数の中から英語を話せる人を探して採用するより、グローバル化が進んで、フィリピンなどから通常の給与+ビザの費用 での採用の方が安価で済みます。フィリピン人が日本語を勉強すればいいのです。
日本人よりハングリーな部分があるフィリピン人はこのオファーにノリノリだと思います。
日本人は高い費用をかけて英語を身に着けても、英語力がかなり高く給与はそれほど高くない外国人とポジション争いをしないといけない、って仮説でした。
これも一理あると思いました。
◉内向きになる日本の若者
私は旅行業に勤めていますが、日本旅行業協会が近年力を入れてやっていたキャンペーンに
「パスポート取得キャンペーン」
があります。
旅行会社や海外政府観光局が出資して、キャンペーン中にパスポートを新規取得したら、費用を一部サポートするという販促プランです。その代わりちゃんとその旅行会社で協賛してくれる国に海外旅行に行ってね!というWin-Winを目指す感じでした。
つまり、それぐらいしないと「海外に行こう!」て考えにならない日本の若者が一定数いるのです。
今の日本に暮らしている限り、あまり英語を使うニーズもなく、問題もなく暮らせてしまいます。
日本と言うコンフォートゾーンから抜けたくない思いが蔓延してそうです。
あなたはどちらの未来を選ぶのか?
あなたが勝負するとしたらどちらを選びますか?
*慣れ親しんだ1億人の縮まる少子高齢マーケット
*大変だが可能性のある広がる78億人の若いマーケット
もちろん、これは上が日本で、下が世界をターゲットにした話です。
そんなに簡単に海外に暮らせる訳ない、って思います。
これは半分正解で、半分不正解。
慣れ親しんだ環境を捨てて違う世界へ飛び込むから、簡単には暮らせません。
でも、それは海外で日本にいた時のように暮らそうとするから、無理が出てきます。
もちろんある程度のレベル維持は目指すところですが、海外の風習に自分を寄せていく柔軟さがあれば、意外になんとかなる部分も多いです。
これは海外に暮らして素直に思う事。
それに必要なことは、自分の背中を押す勇気だけです。
世界の流れを掴んで便乗しよう
フィリピンのスラムやごみ山で暮らす人たちを見ていつも思う事があります。
こんなに暮らしは大変なのに笑顔で暮らしていて、
こちらが暗い顔していると
「どうした?何かあったのか?何でも話して見ろ」
って自分事のように心配してくれます。
どう見ても自分の暮らしの事の方が大変そうなのに。
こんな経験は中々日本では出来なかったです。
色んな事を考えるきっかけに今もなっています。
確かにもう「英語を話せる」だけではアドバンテージにはなりません。
でも日本だけにいて、ニュースやVR、インターネットでは体験できない、現地ならではの5感に訴える出来事は本当に貴重だと思います。
これが、海外に行くべきと思える学びの真理です。
そして、その中で相手を知り自分を知ってもらう上でのコミュニケーションツールとしての英語は翻訳機の助けを借りても、生の声で届ける事が大切です。
最近、流行って沼ってしまう Clubhouse も思いを声で届ける心地よさがあるからだと思います。
自分の声で届けるって大切です。
ポケトークの声では映画も泣けないですよね。
もうすぐ落ち着くと信じているコロナ後のフィリピン英語留学にワクワクを感じています。
近畿大学西野伝説のスピーチ「人生に失敗ありません」
平成31年(2019年)3月23日(土)に挙行された「平成30年度近畿大学卒業式」のゲストスピーカー:芸人・絵本作家 西野亮廣氏の"伝説のスピーチ"をご覧いただけます。◆西野亮廣エンタメ研究所ラジオ【公式】 はこちら https://www.youtube.com/channel/UCOy5sLcFLqYNqZ1...
38歳の時サラリーマンを辞めセブ島でボランティアと旅行会社勤務経験🌈
現在フィリピン観光省大阪勤務🇵🇭経験を生かし留学案内を大学や旅行会社で講演もしたりします👨🏻💻
自分の息子は不登校でしたが今はプロゲーマを目指してます❗️
私はフィリピンで子供を元気にする留学ビジネスをゆっくりやり始めてました
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