文化

価値観を改めて考えたフィリピン流ウエディング

小室さんと眞子様の結婚が今月26日にされるのですね。

ワイドショーはコロナ以外での話題探しに最適だったのか、「なぜポニーテールにしたのか?」とか、散々追い掛け回して不機嫌にさせておいて「婚約会見より仏頂面でした」っておもわず、ずっこけました。

まぁおふたりに関しては天皇家という特別な事情ですから仕方がないところもありますが、本来の結婚は当人と家族の問題だと思います。

そんなロイヤルウエディングの報道をみていて、思わず自分たちもエピソードの多い結婚式だったし、結婚を通じて気が付いた価値観も多かったなぁと思いだしたんです。

なので今日は自分たちの結婚式を通じて知ったことを

フィリピンの結婚式面白エピソード
結婚に対する考え方価値観
結婚のリスク、離婚を考えて見る
通過点である結婚式と日々の暮らしの幸せ

でお届けしたいと思います。

結婚、それは天国への階段を歩み始めるにか?地獄の底へ転がり落ちるのか??あなた次第です!アーメン

フィリピンの結婚式面白エピソード

実は、この話テレビ「明石家TV」でも話して、楽しんで頂けたのですが、本当にフィリピンの結婚式は日本とルールが違ってびっくりの連続でした。
まず驚いたルールは
① 招待状をもらった人は、こちらに断りなく友達を連れてくることもある
② 彼らの一番の楽しみは食事会
③ お祝いは現金でなくプレゼント、クリスマスみたい

でした。

まず驚いたのは招待状を送る時、このルール①を知り愕然としました。
宴会場はマリオットで100名程入れる会場を押さえて、日本人20人、フィリピン人30人の50枚招待状を送って結婚式当日を迎えました。

結果、日本人20人フィリピン人100人が会場に詰め掛けたのです。
私が慌ててホテルの人に「すみません、予想より20人も多く来てしまいました!」というと、こんなこといつもの事よ!みたいな感じで10個あるテーブルのお皿の間隔を詰めて2セットづつ追加でイスを加えて対応してくれました。

えー当たり前なんや!」でした。

そして、夫婦でテーブルを回って挨拶する時、2人とも誰一人知らないテーブルがあったのです。
「誰??」
調べてみると、私たちのウエディングコーディネーターの親戚でした、、、、

そして、ホテルブッフェで100人分の料理を振る舞ったら、みんな大喜びで食事を楽しんでくれて30-40分で完食です。
すると半分近くの人が「おめでとう!今日は楽しかったよ」と帰っていきました。楽しかった、、、、、

え、今日は何かの食事会だっけ?いや確か今日は僕たち2人の結婚式のはず。こんなに良いようにされてたまらない。

さすがにフィリピンに慣れ親しんできた私でも腹が立って嫁に「今日の結婚式どうなん?どう思う?」と聞くと

「よかった!安心した」でした??????????
これぐらい?がついて理由を聞くと

「だって50人招待したら120人も来てくれて、相当私たち信頼されているよ。これはこれからの生活で凄い役立つよ」と言われたのです。

嫁の目的は「大切な恩を売って楽しんでもらうこと」だったのです。

結婚に対する考え方価値観

これはフィリピンで得たユニークな価値観の1つでした。

お金の価値感はすぐ変わります。
小学校のころの1万円と今の1万円、コロナみたいな世界的なパニックになった時のお金の価値は読めないです。

ところが、いい人、恩を感じる人に関しては

例えば小学校の時の大親友が困っていたら、やっぱり「なんか自分で出来ることあったら言って」というと思うんです。
卒業して30年、40年経っても変わらぬ信頼を得るって大切ですね。

一方で驚く価値観の違いもフィリピンは存在します。

それは「貧困脱出の手段としての結婚」です。

こんな風に書くと「お金のために結婚する」とか「愛が無くて結婚なんて絶対無理」と思われる方もいると思います。

でも、昔の日本も「いいなずけ」ってありましたよね。
親が決めた結婚は愛は無かったのでしょうか?不幸な結果ばかりだったのでしょうか?

フィリピン人は情熱的な女性が多くて、本当に嫌いな人と結婚はしません。(だまそうと詐欺はあるかも、微妙な違いですが、、、)

でも、彼女たちが結婚に踏み出せるのは「結婚してから」に期待しているのです。

今の愛は小さくて不安定だけど、結婚して幸せになるにつれ大きく愛は育つはず

なのです。

だから知り合って1か月でも婚約からの結婚に踏み切れるし、努力しようと、相手を愛していこうとする人が少なくないと思います。

結婚のリスク、離婚を考えて見る

しかし、日本人とフィリピン人カップルの離婚率が高いのです。平成29年のフィリピン人と日本人の婚姻件数は3845件。離婚数は2834件でした。

大きな理由のひとつか「家族との関係と送金問題」です・

フィリピンは家族との関係が本当に深くて、嫁も「親子の関係はどんなひどいことがあっても縁は切れない」と思っています。

実際に私が聞けばPTSDになってもおかしくないような出来事が嫁と両親の間に昔あったのに、普通に今は関係を続けています。

そして「結婚が貧困を脱出する手段」なら、家族も結婚で貧困を脱出しようと仕送りを求めてきます。

私たちの家庭でも、自分たち家族が我慢してもお金を送らないといけない場合もあり得るのです。
常識の判断を少し乗り越えないといけない瞬間が点在しているということです。

通過点である結婚式と日々の暮らしの幸せ

最後に、結婚式の思い出と16年経って感じることについて書いてみたいと思います。

日本で独身時代は「結婚したいなぁ」って思っていました。両親も心配していて、今でいう出会い系の紹介会社へ登録したりもしていました。

結婚がある意味ゴールに近いイメージでいたと思います。

でも結婚して16年経って実感で感じるのは、結婚は通過点であることです。

フィリピン人が0からでも結婚できると考える様に、長い人生を結婚を機に更に積み上げていくんですよね。

プロセスエコノミーが注目されて、ゴールより過程がコンテンツになる世の中で、結婚生活は面白くて興味を抱ける絶好の機会を得たと言えそうな気がします。

 

竹原浩二

38歳の時サラリーマンを辞めセブ島でボランティアと旅行会社勤務経験🌈 現在フィリピン観光省大阪勤務🇵🇭経験を生かし留学案内を大学や旅行会社で講演👨🏻‍💻起業しました。 自分の息子も不登校❗️フィリピンで子供を元気にする留学ビジネス企画中 ✨経験を音声やブログ毎日配信中

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