気づき

持たない強みと捨てる勇気

こんにちは!コロナの影響をもろに受けている旅行業にとって今年は悪夢の連続です。特に海外に関する仕事の場合は日本だけでなく相手国の状況も要因なので複雑,怪奇、魑魅魍魎がうごめく日々を過ごしています。

そんなブルーな気持ちを癒してくれるのがNETFLIXの「愛の不時着」♡ 現実逃避と思いながらも「リ大尉」のかっこよさを学び「セリ」の寵愛を受けたいと、食い入るように見ています。

素朴な持たない生活体験

「愛の不時着」で描かれる北朝鮮も素朴な暮らしぶりですが、私の住んでいたカオハガン島も漁師の島で本当に素朴な日常がありました。

島は空港があるマクタン島の港からバンカーボートで小一時間程度離れた離島なので
まず電気が24時間通電ではありません。島にある中古のディーゼル発電機で発電するので夕方5時から10時の5時間だけ電気が使えます。

次に水道もなしです。東京ドームと同じぐらいの小島なので井戸を掘っても浸透圧で海水が混ざります。なので雨季に降る雨水をカメに貯めて使っています。だから水が一番貴重です。

最後にガスもプロパンガスを買うと重たいタンクを小舟に乗せて島まで運ぶので大変です。だからちょっとした料理はココナッツの殻や小枝を燃やして調理をします。

イメージは365日キャンプ生活みたいなもんです。

生活インフラがこの程度であれば自ずと暮らしも併せてシンプルになります。子供も遊具がないと葉っぱを編み込んでボールを作り当て合いを始めたり、瓶ビールの王冠でめんこやおはじき遊びをしたりと、色々考えて遊び道具を見つけたり、作りだしたりしています。

h3 class=”styled_h3 t-col-b”>竜巻で判明した持たない者の強み

島についてまだ間もない頃に凄い竜巻が発生して、ゲストハウスが吹き飛ばされた事がありました。早朝寝ているとゴーと言う地響きの様な風が吹き出しどんどん強くなって「かなりやばい」と感じました。

引き継ぎ期間なので前任の日本人マネージャと一緒に、お客様を安全なコンクリート土台のレストランへ誘導しようと外に出た時に、凄い風で多くの民家が木っ端みじんに吹き飛ばされてしまいました。

マネージャーの家も避難誘導の間に潰れてしまったのです。三匹の子豚わらの家状態です。

ちょっと落ち着いてから村の片づけをしていると、おばぁちゃんがニコニコして歩いています?
「どうしたん?大丈夫??」って聞くと
「今日は小枝を集めるの楽やわー、ちょっと乾かせばすぐ料理出来るわー」 凄い。

「家、大丈夫なん?」と聞くと
「うちはボロ屋だから壊れたけど、いつもの事(竜巻じゃなくても壊れる)だから又、いつものように修理するわ!」って凄すぎる。

一方、日本人マネージャーは、当時売り出したばかりの電動歯ブラシが見当たらず「あぁ、清水の舞台から飛び降りるつもりで買った電動歯ブラシが無くなった!」とかなりがっくり来てました。

この余りに対照的なコントラストが可笑しくて、思わず笑ってしまいました。

h3 class=”styled_h3 t-col-b”>持ちすぎると動けない

場面は変わって、セブ10年目、日本に帰国を決める直前の頃を振り返ります。

当時50歳手前の私は焦っていました。いつまでも中々上がらない給料。でも子供は大きくなってきて、娘は私立幼稚園に通いだし色々と物入りになってきたのです。

給料の良い会社へ転職と思っても、少しずつ衰える体力に、特段秀でた才能や資格はなしで望み薄と悩み中(泣)

でもとりあえず今の旅行会社で働いていれば、ある程度のお給料は入るし、「海外で働いている」っていう憧れだった生活を実践している優越感もある。
転職ではきっと日本では簡単に仕事は見つからないから、せいぜいフィリピンで「日本語話せるが武器になる所」で転職先探そうかな?なんて緩く考えていました。

でも、会社の日本人社長から

「お前を今まで支えてきたご両親に恩返しするつもりで帰国しろ!!日本で一から出直してみろ!」
と言われて色んなしがらみを、一掃してみました。

残ったものは10年間の経験と家族だけ。

時は皮肉にも東日本大震災を機に日本人が日本から世界へ出ていく動きがある中、日本へ戻りました。

でも、しがらみを捨て自分に向き合うと、新しい生活をイメージして必要なスキルを勉強しようと思えました。

セブの友人が紹介してくれた日本の会社の面接はある。
だからどんな部署でもやれるように簿記や英語を勉強しよう、コンピュータースキルを上げよう、フィリピンと取引がある会社だから、フィリピンの時事問題も知っておこうって思えました。

すると、凄く色んな事に対して動けたんです。

沢山の便利なものは、一度持つとなかなか捨てれない。だからどんどん膨らんで、重くなって、フットワークが知らない間に悪くなってくる。
反対に持たないとそんな悩みもないよね。悩まないから集中出来る。
だから出来るだけシンプルに過ごすのが一番。
とは言ってもどんどん増えていくのは人の世の常。
だから断捨離に皆が引き付けられるんですね。

捨てないと覚えるスペースがないから新しい事を入れにくい!皆んな気が付いているんだと思います。

「持たぬ強みと捨てる勇気の大切さ」これがクリエイティブやフットワークを生み出す起爆剤なんですね。

やらない(やれない)理由を探すぐらいなら、いっそ何かを捨ててしまおう。
捨てるのを迷うのは、所詮その程度の大切さだと認識しました。(本当に大切なら迷わない)

「無くても意外に生き延びれる」そんな思考が今の自分を支えています

たけのお勧め作品

シンプルに生きても欠かせないのは電気と情報
携帯の電源が切れると出来ない事が増えすぎるので、モバイルバッテリーで持ち運びも丁度いいこのサイズがお勧めです。

竹原浩二

38歳の時サラリーマンを辞めセブ島でボランティアと旅行会社勤務経験🌈 現在、フィリピン観光省大阪での勤務🇵🇭経験を生かして、留学案内を大学や旅行会社で講演もしたりします👨🏻‍💻 自分の息子は不登校でしたが、今はプロゲーマを目指してます❗️ 私はフィリピンで子供を元気にする留学ビジネスをゆっくりやり始めてました

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