◉英語留学
フィリピンが近年注目される様になったのは「英語留学」です。
元々は韓国が1997年の財政破綻をきっかけに、国内での就職が厳しくなった事を受けて多くの人が海外で働く際に身に着けたいと考えた「英語のスキル」。
でも、財政破綻する状況で予算は限られていて、アメリカやオーストラリアへの留学への代わりに目を付けたのが、英語が第二言語として話されているフィリピンでした。
次第にバギオやセブを中心に韓国系の語学学校が設立されて、多くの若者が英語を勉強しにフィリピンへ来るようになりました。日本が注目するようになったのは2011年NHKの番組でフィリピン留学を取り上げてからと言われています。
アメリカやオーストラリアへの留学と違うのは大きく2つあります。
①マンツーマン授業中心であること
語学学校運営で一番コストがかかるのが人件費ですが、フィリピンは他国と比べて平均給与金額が低いため、多く先生を雇うことが出来ます。
欧米ではたくさん先生を雇うことは、経営を圧迫してやりにくい事です。なので、生徒1人に対して先生1人の夢の個人レッスンが可能になりました。
もともとシャイな日本人は留学先での授業で、「出来る皆を前に手をあげて分からない所を英語で質問する」ってすごくハードルが高くて、分からない事がそのまま進んで結局落ちこぼれたりモチベーションが下がったりすることがありました。でもマンツーマンでは他人の目を気にする事なく、気軽に質問することが出来ます。
背の高い白人先生よりも、同じアジアにルーツを持つフィリピン人の方が気軽に声をかけやすい、なんて意見もあります。しっかり学ぶにはしっかり聞く事が大切だからフィリピン留学は実力が伸びると言われています。
②費用が欧米より安いこと
人件費もそうですけど、生活する上での食費や交通費も安くて、目安としては半額近いとも言われています。これも物価の差なので、金額の差が質の差ではなくて、コストパフォーマンスが高いを意味します。
又、フィリピン留学は1週間単位で期間を選べるので、予算や休みを取れる長さに合わせて選ぶことが出来ます。会社員の方で強者は1週間のプログラムで年3回ぐらい来られる方もいるとか、、、無理なく学べるのもフィリピン留学の魅力です。
③おまけ
「フィリピン人の英語はなまってない?」と心配されている貴方は、どこに住んでらっしゃいますか? 日本語の標準語は東京で話されている関東弁なら、関西弁、博多弁、東北弁は日本語としてレベルが低い?と言えばそんなことは全くありませんよね。
反対に英語教師になる人は「発音強制クラス」を受けている人も多くて。私の知る限り本当に聞きやすい「アメリカンイングリッシュ」を話してくれます。
ビジネス英語力を測る指標に「ビジネス英語指数」(BEI)があります。
アメリカのGlobal English社が世界各国の労働者を対象に、職場で使用する英語能力を1から10までの10段階で評価したもので、2013年フィリピンは7.95点で堂々の1位でした。
近年アメリカのコールセンターがフィリピンに進出していて、英語対応に難しい金融や不動産なども多くのオフィスを構えているあたりからもフィリピン人の英語力が分かります。
◉スタディツアー(SDGsなど社会問題)
厳しい話をすると、たとえフィリピン留学で英語が流ちょうに話せるようになっても、芸能界のスキャンダルしか話さなければ、将来に行かすのは厳しいかもしれないですね。
つまり、英語で何を話すか? が大切です。
ところで、最近テレビでもよく目にする『SDGs(エスディージーズ)』って言葉ご存じですか?
SDGsとは(リンク:外務省:SDGsとは)
2015年に国連が採択した2030年までに解決すべき世界の課題を17の項目にして、世界中で取り組んでいる国際的な取り組みです。日本での認知度はまだ15%程度ですが、世界的に見れば50%を超えて2人に1人は知っています。
グローバル進出をした企業は、この取り組みをしていなければ国際的な信用度が低くなり投資を断られる事も起きるので、企業も生き残りをかけて真剣に取り組んでいます。将来的にはSDGsのスキルが企業採用に大きく関わるとみられていて、日本でも注目されているのです。
フィリピンはこのSDGsが採択された時、積極的に取り組む宣言をした22か国の1つであり、こういう社会問題の多くは発展途上国で起きていて、フィリピンでも多くの事例を間近で見る事もあります。
そこで、日本のNGOなどを中心に現地をサポートしながら学ぶ「スタディツアー」が沢山あるのです。皆さんの将来に直接役立つ学びがフィリピンで勉強できます。
フィリピンで活動されているNGOの紹介
名 称 | ホームページ |
NPO法人DAREDEMO HERO |
たとえ貧困家庭に生まれても、夢と志を持って努力を重ねれば、自分の夢を叶え、社会に貢献することができる。そんな理念で子供の支援をしています。 |
認定NPO法人 アクセス |
「生きる力を伸ばす」ことで、貧困に苦しむフィリピンの子どもたちや女性を支えながら、日本の若者の成長の場も創る。 Since 1988 from Kyoto |
NPO法人 イカオ・アコ |
フィリピン人と日本人の協働で持続可能な社会を目指す。マングローブ植林、アグロフォレストリー、有機農業、安全な水の供給、ソーシャルビジネス。 |
認定NPO法人 ジーエルエム・インスティチュート |
フィリピンやケニアで農業や教育のプロジェクトを実施。国内では、学生・社会人に対し、国際協力に関わる様々な機会を提供し、人材育成に資する活動を実施。 |
NPO法人 セブンスピリット |
貧困層を中心とした全ての子ども達に、音楽・スポーツ教育活動を通して子ども達のライフスキル(=生きる力)の育成に取り組んでいます。 |
認定NPO法人 ソルト・パヤタス |
「全ての子どもに未来の選択肢のある社会」を目指すNGO。子どもに教育を、母親に誇れる仕事を。 |
NPO法人 ハロハロ |
フィリピンと日本で、地域の人々が主役の まちづくり を展開。フェアトレード、少額融資、教育、環境など多様に活動。 |
NPO法人 LOOB JAPAN |
青少年のエンパワーメントで未来を創る Education for Kids, Experience for Youth, Empowerment for Communities |
【留学エージェント】Social留学 |
語学留学を軸に海外インターンやボランティア、スタツアなどを組み合わせた留学を提供し総合的なサポートを実施しています。留学費用の一部は寄付され、海外挑戦と社会貢献が循環する新しい仕組みです。 |
*現在コロナの影響で営業や受け入れをしていないケースがあります。利用前に必ず団体などにご確認ください。