日本には少ないですねー、フィリピン料理の店! 人を魅了するにはまず胃袋を掴め!って言われるみたいに食は旅の大切な要素です。タイも韓国も人気の要素の一つは食べ物がおいしいです。でも実はフィリピン料理も負けず劣らずとっても美味しいので紹介します。
基本の味付けは、しょうゆベースを基本に、暑い国なので殺菌作用のあるショウガやニンニクの味付けが多く日本人の味覚に合いやすい食べ物が多くて、激辛も少ないです。
フィリピン料理は、3つの国「中国」「スペイン」「メキシコ」の影響を受けています。
中国の影響
フィリピンに住んでいるお金持ち華僑は経済を握っていて、そういう人が楽しむ料理「中華料理」のテーストが盛り込まれています。料理名で「シャンハイ」とか「カントン」ってつくのもあります。大体の料理は大皿に盛られて出てきます。残ったフードはお持ち帰り出来てフードロス対策もばっちりです。
スペインの影響
フィリピンはスペイン統治時代が300年以上あって、スペイン料理の影響も受けています。陽気なラテン系人たちがワイワイ楽しく食事をしますね。フィリピン料理のお店は時々ギターやウッドベースをもった3人ぐらいのトリオが音楽を演奏しながらテーブルを回るところもあります。音楽と食事を楽しめば大満足です。
メキシコの影響
同じくスペインが統治していたメキシコの管轄にフィリピンを置いたのでメキシコの影響も受けています。メキシコ料理であるタコスやブリートなども多く食べられています。
食材では、鶏肉は庶民的な料理に!豚肉はご馳走に!牛肉は煮込み料理に!って言うイメージですね。お腹いっぱい食べてもらう事がおもてなしなので、量はとても多いです。ナイフとフォークではなく、スプーンとフォークでスプーンで食材を切ってガツガツすくって食べます。
ご飯が主食でおかずが無くなればそれで食事は終了って感じなので、白ごはんを食べきっても、おかずがあれば白ごはんのお替りを聞かれます。地元料理のお店では白ご飯のUnli(アンリ=アンリミテッド・食べ放題)が人気です。糖質ダイエットの方はしっかり断って下さい(笑) では、メジャーな料理を紹介します。
*アドボ
フィリピンの代表的な家庭料理。お酢と醤油でお肉を煮込む料理で、ニンニクとコショウをしっかり味付けに使います。豚肉を使うものは、日本の豚の角煮とそっくり。チキンを使う場合は骨付きが多いです。熱いご飯によく合うので食べすぎ注意です。
*シニガン
フィリピンの伝統的なスープ。タマリンドと言う梅干しみたいに酸っぱい木の実で味付けしたスープ。酸味がきいていて野菜もたっぷり使うので、暑いフィリピンで食が進む栄養バランスも良い食べ物。「エビを使ったスープ」「魚を使ったスープ」「豚肉を使ったスープ」「鶏肉を使ったスープ」とバリエーションも多くて、飽きないスープです。
*パンシット
いわゆる、フィリピン風焼きそば。長い麺を使う料理は「長生き」を意味してお祝いの席に出されます。ただ、その割に乾麺を半分に折って料理する事も多いので、フィリピン人の寿命が日本人より短いと私は思っています(笑) パンシットカントンは広東風で広く人気があります。ビーフンを使ったパンシット・ビホンも日本人好みの味付けです。
*レチョン
日本では、めでたい席に「鯛(めでたい)」が欠かせないように、フィリピンのお祝いの席で欠かせないのが「レチョン(子豚の丸焼き)」です。
お腹に香草を詰めて、タレをつけながら炭火で4時間ぐらいかけてじっくり調理するので、外はパリパリ中は脂が落ちて蒸し豚みたいにあっさりした味付けになります。イメージは北京ダックみたいな感じですね。
CNNが選ぶThe world’s 50 best foods(CNN Travel)では、ベトナムのフォーや生春巻き、日本の近江牛ステーキを押さえてベスト30にランクイン。セブのレチョンがフィリピンの中で一番美味しいと、フィリピン人の中では定説になってます。
*シシッグ
豚肉を刻んで、鳥のレバーを炒めて作った、これもあつあつご飯にベストマッチの一品。ステーキに使う熱々の鉄板でジュージューと音を立てて出すお店が多くて耳からも美味しさを感じられます。トッピングの生タマゴを潰してマイルドな甘さを加えるともう止まりません。サンミゲルビールとの相性も最高!飲みすぎ注意報が発令されます。
*ハロハロ
日本でもミニストップのデザートとして認知が上がったデザートですね。かき氷とパフェをミックスした冷菓。紫芋のペーストやアイス「ウベ」やスペインの濃厚な味のプリン「レチェ・フラン」が使われています。〈ハロハロ〉は現地語で「混ぜこぜ」と言う意味で、インスタ映えする綺麗なデザートなのに食べる時ぐちゃぐちゃに混ぜて食べます。